Ayaka Shinjo 


ー 真 条 彩 華  ー

 

 

真条彩華個展

「招魂」

会場;ワイアートギャラリー

大阪市北区堂山町15-17ACTⅢ-1F

各線梅田駅より徒歩10分

会期;2018年9月25日~10月7日

 

 

「燈火」SM・2018年作・絹本着彩
「燈火」SM・2018年作・絹本着彩

西行法師が反魂の秘術を使って人を造る奇怪な逸話があります

ある書物に此れは招魂の儀が更に進められた密教的反魂の術の秘話

すなわち密教的要素の中に紛れてかの白骨と乱髪の鬼頭に回帰する魂を求めた

中国の招魂の原型が留まっているようだとあります

 

その昔『鬼』字が「もの」「かみ」「しこ」「おに」など

場面によって読み分けられていた事

また日本においてふさわしい和訓をめぐり「おに」「もの」と

読むか決着のつかない時代があったとか

この場合の「もの」とは形を持たない感覚的な霊の世界の呼び名

深層心理に眠る原始的な不安や畏怖感に幻影するもの

「おに」は実態感のある対象に向けての呼び名であり憎悪を表すものとあります

招魂の意味をもっと本来的な祭祀の心をのこしているものに魂祭があります

大年の夜にあらわれる祖先への親愛と畏敬に前述した

形を持たない感覚的な霊を感じます

 

結局人造人間は失敗に終わるのですが孤独に耐えるのが

人間の運命だと思いながら世を捨てる事も出来ず

花や月に心を寄せては自然や乱世を見つめ人間の孤独さを詠んだ和歌を多数残します

そんな西行法師に自身を重ねつつ心の奥深くに潜む「おに」ともなんとも云えない

幻影を追い続けています